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昨日とはうってかわって肌寒い日となった。
 しかも、気温は低いくせに猛風は吹いているのだから、悲しくなってくる。
 かといって、練習場ではきちんと天井もついているし、暖房の効いた部屋もあるのだから、文句も言わず、練習を行った。
 先日はコックを意識するとよいあたりをしたので、今日もコックを念頭に置きつつ行うことにした。
 そのまましばらく打っていたのだが、そのうち左にしか曲がらなくなってきた。
 しかも、強風は左から右へと吹いているのに、ボールは左へ曲がっていくのだ。
 これはかなりの左回転がかかっているのだと思った。
 (インパクトの時腰が浮いているのか、それともヘッドがかぶっているのか、トップの位置でヘッドがクロスしてしまっているのか、
 それともコックが早くほどこてしまっているのか、ヘッドの軌道がインサイドアウトになっているのか、
 インパクトの時手を変に返しているのか、窓が割られたよー、中国人は怖いなー)
 などなど、頭が変になるほどたくさんのことを考えてしまっている。まさに、頭の中は台風である。
 いろいろ考えつつ、新たにボールをうとうとして、ふと気づいた。
 グリップが変になっている。左手がかぶりすぎて、アドレスのときすでにクラブヘッドがボールにかぶっている。
 これでは、すぐにボールがヘッドにかぶって、フックが出てしまう。
 なんとも基本的なミスを起こしていたわけだが、やはりスポーツは基本が大事だと痛感した。
 と、いうわけでその時点で疲労のたまった体に鞭を打ちつつ、グリップの修正を行った。
 その結果、曲がりが抑えられいい玉が出るようになってはいた。
 もう少し打ちたい気持ちはあったものの、ここまでにしておいた。